【第30回】全世界株の投資信託の最適解はeMAXISか楽天か
こんにちは、Dr. KKです。
今回は来年から追加投資を予定している全世界株の投資先について検討していこうと思います。
純資産総額が大きく安心して投資ができ、かつ投資しようと思えるコストパフォーマンスを見せているものを厳選し、eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)か楽天・全世界株式インデックスファンドのどちらかを選ぶ事としました。
ただ、どちらも評判が良く甲乙付け難いため、今回は2つのインデックスファンドについて比較してみようと思います。
(1)その他の選択肢
eMAXIS Slim全世界株式(日本除く)というものもあります。
もちろん、今後の日本経済はあまり期待できる要素がないのも重々承知しています。
ただ、
「全世界株を買う際に、自国の株を買わないというのはいかがなものか!?」
という、完全に私情を挟んだ意見から僕はオールカントリーを選ぶ事としました。
こればかりは自分の好みかと思います。
(2)eMAXISと楽天の比較
ここからは幾つかの項目別にそれぞれ比較していきたいと思います。
①運用会社
当たり前ですが、まず運用会社が違います。
eMAXISの方は、日本の三菱UFJ国際投資信託という運用会社によって作られているインデックスファンドです。
楽天全世界株式の方は、日本の楽天とアメリカのバンガード社という大手運用会社によって作られているインデックスファンドです。
どちらもめちゃくちゃ大きい会社ですし、純資産総額も大きいので潰れる心配は殆どないと思います。
ただ僕の場合、 S&P500をeMAXISにしているため、全世界株で別の運用会社を選ぶことは
「ある意味分散投資に繋がるのでは?」
という思いはあります。
②投資銘柄
eMAXISの方はアメリカ、日本、先進国、新興国の49ヵ国における大型株〜中型株の約3,000銘柄に投資しています。
一方、楽天の方は同じ49ヵ国ではあるのですが、大型株〜小型株まで投資しています。なんと約8,000銘柄に分散投資しています。
正直3,000もあれば、分散投資としては十分だと思いますが、楽天の方はベンチャー企業などにも手広く分散投資させています。
その中に次世代のAmazon株のようなものがあれば、上手く拾える可能性はあります。
とはいえ、小型株への分散はそれぞれ0.1%未満なので、微々たる差になるとは思います。
また、定期的にリバランスも行われるので、投資銘柄の数に関しては自分の好みで選んで良いと思います。
③利回り
サービス開始時期が異なるので成長曲線には差がありますが、画像の直近の線を見ると両方とも手広く投資しているだけあって、現在ではほとんど同じ利回りが期待できます。
利回りに関しても、あまり優劣はつきづらいかと思います。
④NISA、iDeCo
どちらもNISAでは積み立てられますが、楽天証券のiDeCoでは楽天全世界株式の方しか選べません。
僕は既に、iDeCoでは楽天全世界株式を積み立てているので、管理のしやすさ的に楽天全世界株式で統一するのも悪くないと思っています。
⑤管理費用
eMAXISの方は0.1144%で、楽天の方は0.212%と約0.1%の差がついています。ここに関してはeMAXISの方が有利だと思います。
0.1%というと、個人的には割と大きな差だと思っています。
例えば、元本1,000万円を30年間、利回り5%で運用すると、4,322万円になる計算ですが、利回り5.1%では4,447万円になります。
もちろん信託報酬と利回りの違いはありますが、長期投資になる程かなりの差になります。
※今後、楽天の方も信託報酬が下がっていく可能性はあります。
(3)まとめ・結論
まとめると
・会社をばらけさせるなら楽天(どちらも大手、潰れる可能性低い)
・投資先をより分散させるなら楽天(微々たる差)
・パフォーマンスは殆ど同等
・NISAはどちらも選べる、iDeCoは楽天だけ(楽天証券の場合)
・より低コストはeMAXIS(長期投資だと割と大きな差になる)
ということで、結論としては
「どちらを選んでも、そこまで差は無さそう」
です。
個人的には、将来的に数千万円以上を投資しようと思っているので、信託報酬の差がかなり大きく影響しそうなため、
・自分と妻のiDeCo:楽天・全世界株式インデックスファンド
・追加投資:eMAXIS Slim 全世界株(オールカントリー)
という分散方法で手を打とうと思います。
来年からは積み立てNISAを含めると、世帯で月40万円を投資に回すことになります。
サイドFIREに向けて頑張っていこうと思います。