【第8回】日本の個別銘柄高配当株への誘惑
こんにちは、Dr. KKです。
実は最近、「投資信託って地味だなぁ。高配当株でもっと収益を目指せないか?」という誘惑に駆られていました(笑)
今回は医師でサイドFIREを目指す上で、「日本の個別銘柄高配当株にも分散投資していくべきなのか?」についての個人的な意見を書いていこうと思います。
※あくまで個人的な意見です。投資は自己責任ですので、最終的な判断は1人1人が自分の経済状況と相談して行って下さい。
(1)日本の個別銘柄高配当株とは?
まずは、日本の個別銘柄高配当株への分散投資とはどういう事を意味するのか説明していこうと思います。
投資信託と異なる点は、①自分で一つ一つの会社の業績を確認し、②高配当を安定性が期待出来て、かつ危機的状況でも耐えうるか自分で吟味し、③自分で個別株を買い、④自分で配当金を再投資する、という事だと思います。
配当金への源泉徴収割合は20.315%なので、税引後の年利回り3%を期待するためには、税引前の年利回り3.75%程度以上の高配当株で探す必要があります。
例えば1,000万円で年利回り3%が期待できる高配当株の約30銘柄に30万円ずつ投資した場合、合計で年30万円の配当が期待出来ます。この30万円で新たな銘柄を購入して更に分散投資させていくことで、配当金の合計がさらに増えていく、というシステムです。
高配当株に関しては、ネットで調べればすぐに見つかるのですが、高配当株の会社であればどこでも良いのではなく、配当と業績の安定性が高くなければ、あっという間に元本割れするリスクがあります。
そうならないためには、多くの時間と労力をかけて投資先を吟味する必要があります。
因みに、「こびと株.com」というサイトで高配当株を購入する際の評価すべき10条件について記載されています。
こびと株:
こびと株の10条件:
https://kobito-kabu.com/about/jouken/
このサイトはシステマティックかつ綿密な理論に基づいて厳選された10個の条件を公開しており、個別銘柄購入の参考になるかと思います。
(2)日本の個別銘柄高配当株のメリットとデメリット
日本の個別銘柄高配当株は、資産増幅というよりも日本円のキャッシュフロー(現金収入)を不労所得として安定して得られる部分が最大のメリットだと思います。
我々は日本在住であり、当然ながら日本円で暮らしています。米国株のみの投資だと為替リスクが避けられないため、日本株への分散投資も必要ではないかと考えられています。
しかしデメリットとしては前述の通り、①自分で個別銘柄を選択する手間がかかり、②配当金を更なる銘柄に回す手間がかかります。これらの手間と投資信託の手数料を天秤にかける必要があります。
仮に日本株の投資信託の手数料を0.2%と仮定すると、1,000万円に対する手数料は2万円です。5,000万円だと10万円です。
ということで、「日本株のインデックス投資なら投資先になりうるか!?」と思いましたが、残念ながら日本株のインデックス投資は利回りが優秀とは言えません。
・日経225連動型:
+0.50%(2019年)→+0.51%(2020年)→+39.13%(2021年)
・TOPIX連動型:
-5.45%(2019年)→-4.06%(2020年)→+25.93%(2021年)
※2021年は全てのインデックス投資が素晴らしい成績を残しているため、参考にならないと思います。
医師でサイドFIREを目指す僕としては、まず日本円のキャッシュフローは自分で十分に稼げるため、わざわざ日本個別高配当株に手を出す必要はないと考えています。となると、医師としての仕事を続ける場合、米国株・先進国・新興国の投資信託のみで十分な分散投資になっていると思います。
もちろん日本の個別銘柄高配当株へ分散投資を行うのは有効だと思いますが、それは「完全にFIREし、日本円のキャッシュフローが必要な場合」という条件付きだと思います。
(3)米国ETFはいかほどか?
「それならば米国ETFなどはどうだろう…?」と考えてみましたが、結論から言いますと、「S&P 500のインデックス投資で十分」だと思います。
もちろん、ETFは自身で配当金を再投資する手間の分だけインデックス投資よりも手数料は安くなりますが、如何せん医師として「面倒臭いことは人に任せたい!」と考える人が多いと思うため、「S&P 500の手数料分(eMAXIS Slimだと約0.09%)くらいは自分で働いて稼いだ方が早い」となるのです。
(4)まとめ
いかがでしたか?結局は米国株、先進国株、新興国株、日本円での現金で十分な分散投資だと考え、引き続きこれらで分散投資を目指していくことにしました。資産運用は「長期、分散、積立」。僕は投資の素人なので、これだけを考えていく事とします。
医師でサイドFIREを行えば、ある程度大雑把な計画でも良いのかなと思います。サイドFIREを目指す医師が実際に抱える不安や懸念点、実際の結果などをお見せできたらと思いますので、興味本位でこれからもブログを読んでいって下さったらと思います。また、医師の方々でサイドFIREに少しでも興味を持たれる方が増えたらと思っています。